2008年07月13日
コントラバスとドラム
スズキケンタローさんのライブが1週間後に迫ってきました。
今を感じさせる音楽を展開してくれると思いますのでお楽しみに。
コントラバスとドラム。どちらもリズムを創りだす楽器ゆえに一見地味な印象もあるのですがここがピシっとしていないとバンドとしての魅力は低いでしょう。良いメロディを聴かせるには正確に刻むリズムが必要なのです。(もちろん正確に刻まないというスキルもある)
僕たちが身体を揺らしたくなるような気持ち良いグルーブだってこのリズムがなければ生まれないし。
通常ジャズトリオといえばこれにピアノが加わるわけだがそうなるとよけいに引き立て役かな。きれいな主旋律を奏でるピアノにどうしても耳を持っていかれてしまうし。バスとドラムが居なければ魅力半減と分かっていてもついついピアニストのテクニックを追ってしまう。まあピアノの存在そのものが華やかなのだから仕方ないことかも。確かにピアニストが個性的だというのもあるし、多くのピアニストは作曲を手がける。ビルエヴァンスとか、バドパウエルとか、キースジャレットとか。バンド名がピアニストの名前になることも十分に頷ける。
ではピアノが抜けたジャズトリオとはどんなものだろう。2人だからトリオとはいわないけど、まあトリオからピアノが抜けたところを想像してみてほしい。ピアノのきれいなメロディが抜けてしまっては、退屈なリズムだけが残ってしまうのでしょうか。みんなを酔わせるグルーブもメロディがあってこそ長い時間楽しむ事が出来るのだろうか。華のなくなったステージは魅力も萎んでしまうのか。どうだろう。
でも、そんな疑問もEspiraの音楽を聴けばまったくの見当違いだということに気付かされます。思いもよらない豊かな音。イマジネーションに富んだ演奏。ピアノがいなくなることによってジャズから解放されたように自由に遊んでいる印象を受けます。コントラバスのケンタローさんはクラシックから現代音楽までと幅広いスキルを持っているのでEspiraの音楽性にもそれがいかんなく発揮されているといった印象です。確かな技術に支えられた遊びはけっして独りよがりになることもせずに音楽の楽しみを届けています。
パーカッションなどの太鼓はとくにそうですがリズム楽器というのはとてもプリミティブな音を持っていると感じる。僕はその音を聴くたびにある種の懐かしさを喚起させられます。そしてそれはプリミティヴゆえにいつも土の匂いを伴っている。土から離れてしまった僕がそこに郷愁を感じたとしても無理はない。でもたとえどんなに土から離れようと大切なものということを忘れることはない。僕も一人の土くれ。ここから物語が始まっているから。
文化(カルチャー)の語源が土を耕すという意味のカルティベイトだったということも頷ける。文明と違い文化とは土地に根ざしたものなのだから。その日々の営みこそが文化となる。そしてそこには生のリズムが絶えずあったのでしょう。
リズムを刻んでいるとエモーションをかき立てられるのは記憶の奥にあるその土と音にリンクしているから。現在と過去をシンクロさせているんだ。凄まじい生きる力を備えていた遥か遠い過去を巡り、今の活力としているのかもしれないね。
7月19日(土)夜8時から。
*チケット・お問い合わせはこちらまで。
オルタナティブスペース・スノドカフェ
054−346−7669
リサイクルブティック・スノードール
054−346−9151
投稿者 スノードール : カテゴリ−(イベント情報) | コメント (0) | トラックバック (0)
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